| 2007年09月25日 |
| 重慶市が自動車・部品産業の投資環境説明 |
| 北部新区中心に8大工業園 10年に乗用120万、商用30万台 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
重慶政府と重慶市対外貿易経済委員会は21日、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で、重慶市自動車産業投資説明会を開き、日系企業の参加を呼びかけた。国際貿易促進協会、日本自動車部品工業会、中国大使館などが後援した。 重慶市は中国西南経済圏と長江流域経済ベルトの合流点に位置し、西部最大の工業都市。長江上流の経済、交通、通信の要衝で1997年、北京、上海、天津に次いで、中国第4番目の中央政府直轄市となった。 06年の市の自動車産業(自動車、オートバイ、自動車部品)の生産総額は1,331億元(前年比35.4%増)で、全市の工業生産の31.7%を占めた。労働者は25.7万人で市労働者の15%を占めている。 自動車の生産台数は06年が79.1万台(前年比17.3%増、全国比率11%)、販売台数は78.9万台(14.9%、全国第4位)。生産企業は24社、うち10社が完成車まで生産している。 長安鈴木、長安福特フォード・マツダ、慶鈴(いすゞ)、重汽、力帆、鉄馬、紅岩,華凌などが乗用車や軽自動車、軽トラック、大型トラックを生産している。また、金冠、大江など14社がバス、マイクロバス、ダンプカー、クレーン車、高空作業車などの特装車を生産している。 市は中国の自動車部品の生産地(全国の10%)でもあり、06年に416億元を売り上げた。大手自動車6社の現地調達率は42.7%に達しているという。 説明会ではダイカスト、熱交換器、オートバイギア、プラスチック加工、クーラーなどのメーカー15社が業務の現況を紹介した。 同市の面積は8.24万平方キロ、人口3,200万人。市の南部に重慶経済技術開発区、北部に北部新区経開園・輸出加工区を設置しているが、北部新区は自動車都市であり、江北、九龍などの区に部品工業園を展開している。 市では政策的に国が国家レベル都市と農村を強調的に発展させる総合試験区としていることや西部開発および三峡ダム開発の中心地であること、さらに国家級自動自動車基地に指定していることなどで優位性があるとしている。 また、長江を利用して上海(上海まで2,379キロ、市内680キロ)に至る運送の有利性、全国に広がる8本の鉄道、中国内・アジアに展開する空路、優れた機械製造基地、低コストの生産体制、29大学の教育環境、周辺人口2.5億人の市場性などをあげている。 コスト面では東部沿岸の都市に比べ労働賃金が60%、土地代が44%、運送費が50−60%で済むとしている。 重慶市では25億立方メートルにおよぶ天然ガス(全国の4分の1)の埋蔵量が確認されており、今後の経済発展に寄与するものとみられる。 |