2007年09月27日
中国・広州市が発展計画 日系企業誘致
広州新駅、大学城、自動車産業基地、アニメなど
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 広東、香港、マカオに囲まれ、珠江デルタの中心にある広州市番ぐう区が、これまでに整備、拡充してきた新都市体制がほぼ完成したとして、外資企業の積極誘致に取り組んでいる。同区は山東省の広州市を南側に発展させる計画に沿って、インフラを整備してきた。

 同区はトヨタ自動車が進出した南沙区北側に隣接している。広州新白雲国際空港から車で40分の距離。すでに18平方キロの広州大学城を完成させたほか、広州新駅(08年完成)、広州新都市センター(体育館など)の建設を進めている。

 大学城は番ぐう北部にあり、面積43.3万平方メートル、中山大、華南理工大、広東工業大、広東外貿外語大、広州中医薬大、広州大など10校以上、14万人が存在、広州医薬学院、南方医科大なども参加する予定。

 広州からの地下鉄3、4号線が昨年末完成した。新産業区、サービスセンターも建設する計画である。面積785平方キロ、人口4000万人余、06年の一人当たりGDPが7,500ドルとリッチだ。工業生産額が1,047億元、輸出入額116.8億ドル。

 同区の産業は機械電子、自動車部品、生物医薬、精細化工、ゲームアニメ、宝飾加工など。外資系企業の投資は約3,000プロジェクトに及んでいる。日本からは松下、日立工機、日立エレベータ、カシオ、JFE商事、小糸などが出ている。

 これからの産業園区として東北部の番禺現代産業園(面積11.54平方キロ)を建設中で自動車と部品、機械製造と電子情報、デジタル通信・光学、生物医薬などの産業を発展させる。大学城の各大学との共同研究も予定している。

 また、南部の自動車部品産業園(160万平方メートル)、市央の広州番禺園区の国家ネットゲームアニメ産業発展基地、南部の清華科技園広州創新基地(清華大と提携)、北部の省エネ科技園などを建設中である。
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