2001年06月20日
米国からアジアにプロピレンが流入
生産過剰分を消化へ、スポット相場が軟化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、5月下旬以降、米国からアジア地域へのプロピレンの流入が活発化している。インドネシア向けが特に多い。
 通常、米国からプロピレンなりエチレンなりがアジア地域に持ち込まれるケースはあまりない。フレートが高いのと、供給者と需要家との取り引き構造図がほぼ固定化しているためだ。それにも関わらず、ここにきていきなりプロピレンが流入し始めたのは、昨年末に突然米国市場を襲ったエタンの品不足と暴騰とに対処して米国の石油化学企業の多くがナフサへの原料依存率を急遽引き上げる政策を取ったことでプロピレンが生産過剰となったせいと見られている。
 この春以降はエタンの価格は次第に下降線をたどり、最近は100万BTU当たり4ドル前後まで下がっている。このため同国の石油化学企業の多くは再びエタンへの依存度を高めつつあるが、それでもなお過剰在庫をさばききれずに頭を痛めているところが多数を占めているようだ。
 同国のセンター会社の多くは、トン当たりFOB300ドル前後でアジア地域に振り向けている。このため、アジア地域のCFR価格は410~415ドルとなっている。同5~10ドルの軟化となっているわけで、これに伴いPPをはじめとした誘導品の市況も下降線をたどっている。