2007年10月09日
煙台市がITの環境投資説明会 11月1日
東京・ホテルオークラで 情報通信と電子機器産業
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 急成長の山東省で青島市に次ぐ経済力を持つ煙台市が、11月1日午前10時から東京・虎ノ門のホテルオークラ別館で、同市IT産業の環境投資説明会を開く。煙台市政府が主催、同市駐日本商務代表処、行健中国総研が企画している。

 煙台市は山東半島の東に位置し、7福人の出発市である蓬莱市など7つの市・4つの区・1つの県を抱える環渤海経済圏の重要な都市。06年に世界銀行から中国(120都市を対象)の「6つの金メダル都市」の一つに選ばれた。1人当たりGDPは約4,000ドル。

 煙台経済技術開発区、輸出加工区、APEC科学技術工業団地の3つの国家級開発区と11の省級開発区を持ち、自動車、造船、建設機などの機械製造業、IT電子、食品加工、金工業の4つの産業を主力に事業を展開、石油化学、冶金、バイオ製薬にも力を入れる。

 総面積1.37万平方キロ、人口650万人。これまでに米GM、ティムケン、独ヘンケル、仏トータル、三菱マテリアル、三井物産、伊藤忠商事、出光興産、旭化成、デンソー、矢崎総業、双日、荏原製作所、アサヒビール、韓国LG、大宇、現代、台湾フォックスコンなどが進出、外資の実行投資額が135億ドル(日本は第3位)に達している。

 市の対外貿易額は06年150億ドルを超えた。このうち機械・電子製品が最大で、輸出総額の約40%、ハイテク製品が約20%を占めた。韓国、米国、日本が3大貿易相手国である。

 市には10か所の港があり、そのうち6か所は国家第1級開放港だが、このほど煙台西港区(八角港区、取扱量年2億トン)の建設にも着手した。昨年11月には東北と華東地区を結ぶ煙台—大連鉄道フェリーが完成、同三高速道路(黒竜江同江—海南省三亜)とつながった。

 また、山東・膠州—済南、徳州—龍口—煙台の鉄道も建設中である。李淑芹・副市長は「対外開放のおかげで市の経済が大きく伸びている。進出した日本企業の数も1,000社を超えた。独資が多い。観光資源にも恵まれており、様々な提案をしてほしい」と日本との友好、協力を望んでいる。

 観光資源としては蓬莱閣、ゴールデンビーチ、張裕ワイン、秦始皇帝東巡遺跡、道教発祥地、4大料理の魯菜などがある。

 市は煙台ソフトウエア工業パークと煙台アニメ基地を建設しており、また、面積2.26平方キロの煙台輸出加工区B区への誘致を含めて11月1日、関係施設の概況、運営方針などを説明する予定。
問い合わせは煙台経済技術開発区管理委員会大阪事務所(TEL:06−4964−4558)、同市駐日本商務代表処(TEL:03−6231−7944)