| 2007年10月11日 |
| 広州と珠海結ぶ鉄道着工 全長187キロ |
| 珠江デルタ西部の重要な路線 4年後に完成 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
珠江デルタ経済圏を省の南側に拡大している広東省と広州市は同デルタ西部の輸送能力を強化するため、広珠鉄道の建設を計画していたが、先月末、着工した。広州鉄道ターミナル江村操車場駅と珠海市の金湾区高欄港約187キロの区間を走る。 江村から江門南駅まで複線、高欄港までは単線。鉄道省、広東省政府、沿線地方政府の共同出資で建設する。131億6,000元を投入、工期は4年。1級電化鉄道の規格採用。 海路鉄道の一貫輸送ルートが構築されることにより、輸送能力が大きくなるほかコストが安く、汚染防止とエネルギーの削減が可能になるとしている。 同鉄道は広大な内陸部をバックに、香港とマカオをのぞむ珠江デルタ西部地区の地理的有利性を生かした地域の協力が進む見通し。貨物の輸送量は年間6,000万トンになるという。珠海市の西部には珠海空港もある。 金湾区高欄港に石油化学、電子電気、機械製造、生物医薬と医療機器、遊覧ボート、エネルギーなどの産業基地を建設している珠海市は、市東側に香港—珠海—マカオの海峡大橋(2010年完成)を建設していることもあり、交通の優位性が高まるとその完成に期待している。 珠海市には住友化学、東洋インキ製造、キヤノン、キリンビールなどが進出している。 |