2007年10月17日
EPSの9月の出荷も前年を下回る
家電向けとブロック向けが大幅減
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会の集計によると、発泡スチレンビーズ(EPS)の9月の総出荷数量は14,868トンとなった。前年同月の実績を7.5%下回っている。2ヵ月連続の前年同月割れで、今年に入ってから6度目の前年割れとなる。縮小幅は今年に入っての最大規模となった。
 
 これには、家電用が40.4%減、ブロック用が22.3%減とともにこれまでにない大幅な縮小となったことが大きく影響している。家電用は2ヵ月連続、今年に入って5度目の前年同月割れである。ブロック用は4ヵ月連続、今年に入って6度目の前年割れとなった。

 最大消費分野である水産向けは1.2%減の小幅の縮小にとどまっている。しかし、今年に入って水産向けが前年同月を上回ったのは4月の5.5%増の一度だけ。残りの8ヵ月は全て前年を割り込んでおり、長期低迷傾向が鮮明となってきている。

 一方、農業用とその他成型品用は引き続き好調を維持している。農業用は10.4%増で、5ヵ月連続の、その他成型用は12.8%増で3ヵ月連続の前年同月超えとなっている。
 
 こうした結果、1月から9月までの累計は131,821トンとなった。前年同期を1.7%下回っている。水産用の2.5%減と家電用の2.9%減が足を引っ張っている。農業用は1〜2月の不振が響いて1.9%減となっており、その他成型用も1〜3月の不調が影響して0.1%増にとどまっている。ブロック用は1.4%増と健闘しているが全体の落ち込みをカバーするに至っていない。

 EPSの需要分野別の9月の出荷実績と1〜9月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの07年9月の出荷実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1192583073.xls