2007年10月25日
大日本インキ化学、埼玉工場にTFT液晶材料専用プラント新設
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業は25日、テレビ用大型液晶パネル向けを中心に受注が拡大しているTFT(薄膜トランジスタ)液晶材料の専用プラントを埼玉工場(埼玉県北足立郡伊奈町)内に新設することを決めた。

 総投資額は約12億円で、今年末に着工し来年6月完成、9月の生産開始を見込む。建屋は液晶材料技術棟に隣接し、大型クリーンルーム。TFT液晶材料専用原体をブレンドする設備のほか、検査設備や洗浄設備などを備える。
 
 ブレンド設備の増強は、受注状況に応じて数段階に分け実施する。生産能力は最終的に現有能力の約7倍にあたる年産90トンにまで拡大する予定。

 同社は、液晶材料生産では30年以上の歴史をもち、STN 液晶材料では全世界で50%以上のトップシェアを有している。
 
 2004年にはテレビ用大型液晶パネルに用いられるn型TFT液晶材料を開発、現在、大手液晶パネルメーカーに採用され、引き合いが急拡大している。このため生産能力・体制の強化・充実を図ることにし、専用プラントの新設を決めた。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1193275691.pdf