| 2007年10月26日 |
| 中国のオレフィン輸入、9月も依然活発 |
| エチレンは前年の5.5倍、プロピレンは2.7倍 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるオレフィンの輸入は9月も引き続き活発であった。エチレンの総輸入量は前年同月の5.45倍の63,320トン、プロピレンの総輸入量は同2.72倍の77,175トンとなった。国内のナフサ分解装置とパイプで結びついていない誘導品企業が内需の拡大に対応してそれぞれ増産していることによるものと見られている。 エチレンの輸入の圧倒的多数は、引き続き韓国品で占められている。9月の韓国品は52,078トンで前年同月の5.97倍に達している。日本品は8,042トンで同2.43倍となっている。 この結果、1月から9月までのエチレンの総輸入量は335,394トンとなった。前年同期の実績の4.45倍に膨らんでいる。うち韓国品は257,284トンで5.11倍、日本品は73,911トンで3.26倍となっている。韓国の中型エチレンプラントで生産されている量がそのまま中国に振り向けられている計算になる。 一方のプロピレンの場合も多くが韓国品で占められている。9月の韓国品は37,060トンで、前年同月の2.19倍となっている。注目されるのは、前年同月がゼロであった台湾品が23,731トン持ち込まれて日本品の16,387トン(前年同月比42.9%増)を大きく上回っている点だ。 こうしたことに伴うプロピレンの輸入の1〜9月の累計は507,728トンとなった。前年同期の2.19倍の規模である。うち韓国品は256,389トンで同2.18倍、日本品は164,291トンで同83.2%増となっている。 |