2007年11月02日
汎用樹脂の対中輸出、9月はほとんどが前年割れ
中国依存度が軒並み前年を大きく下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の9月の中国向け輸出(香港向けを含む)通関数量は合計6品目のうちPSを除く5品目が前年同月の実績を下回るかたちとなった。今年2月にPPコポリマー(PP-C)を除く5品目が前年割れとなっていらいの不振ということになる。
 
 PSは10.1%増の5,488トンで、6ヵ月連続の前年同月超えとなっているが、他の5品目はいずれも前年同月を大幅に下回っている。最も縮小率が小さいPP-H(PPホモポリマー)でも14.0%であり、最も減少幅が大きかったLDPEの場合は44.9%にも達している。
 5品目のうちLDPE、HDPE、PVCの3品目は3ヵ月連続の前年同月割れとなっている。PP-Hは5ヵ月振りの、またPP-Cは9ヵ月振りの前年同月割れである。
 
 9月の実績でもう一つ注目されるのは、6品目の総輸出量に占める中国向け構成比が全て前年同月を大きく下回っている点だ。HDPEは54.8%であったのが53.7%に縮小するにとどまっているが、これは例外であって他の5品目はいずれも縮小幅が大きい。LDPEは58.0%が42.7%に、PPホモポリマーは69.2%が56.1%に、PPコポリマーは51.5%が43.3%に、PSは70.8%が63.5%に、そしてPVCは78.8%であったのが58.6%まで下がっている。
 これには、多くの樹脂メーカーが中国に対する過剰な依存度を引き下げるべきと考え、アジアの他の国々や中東あるいはアフリカ等の遠隔地にも新たな市場を確保すべく努力してきたことによる面もある反面、サウジアラビアや韓国さらにはシンガポールや台湾といった国々との中国市場の争奪戦に勝ちを収められなくなってきたことも少なからず作用していると見られる。
 
 なお、1月から9月までの累計は合計6品目のうちPP-H、PP-C、PSの3品目が前年同期を上回り、LDPE、HDPE、PVCの3品目が逆に前年同期割れとなっている。
 
 汎用樹脂の9月の対中国向け(香港向けを含む)輸出通関実績と1〜9月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
汎用樹脂の9月の中国向け輸出通関数量と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1193987083.xls