| 2007年11月06日 |
| 煙台市がIT産業受け入れで日本企業に呼びかけ |
| 空港、交通など整備 アウトソーシング実施 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
山東省の煙台市は輸出加工区保税物流機能の強化や国際空港滑走路の拡充、大型国際港・八角港(取扱量年2億トン)の着工などインフラの整備を進める一方、煙台ソフトウェア・パーク、煙台アニメ基地を建設中だとして、IT産業、ソフトウエアについて日本企業の参加を呼び掛けている。 煙台は山東半島の東部に位置し、黄海と渤海に面している。渤海経済圏の重要な都市のひとつである。総面積1.37万平方キロ、市区面積2,600平方キロ、総人口650万人(うち市区人口179万人)、大学10校、ソフトウエア従業員8,000人。 主な産業は自動車、造船などの機械製造業、IT情報、食品加工、黄金加工など。06年の生産総額が2,406億元(青島市に次いで全省第2位)、一人当たり生産額が4,719ドル、財政総収入378.6元となっている。 ソフトウエア関係では07年4月に市の行政センター所在地である莱山区(総面積254平方キロ)の創業センターに煙台ソフトウェアパークAゾーンを完成した。すでに組み込み系ソフト、ERP、システムインテグレーション、ネットワーク運営などの分野で15社が活躍している。 Aゾーンで港湾コンテナー情報管理システムを構築した華東電子は、国内市場の第1位。山東省情報産業庁から省初のソフトウエア工程技術センターに認定された。区内のIT、関連企業は50社に及んでいる。 Aゾーンより早く01年4月に創立し、04年11月に省レベルソフトウエアパークに認定されたソフトウェアパークBゾーンは、同じ莱山区の煙台経済技術開発区にある。物流機能などのインフラを完備し、メインオフィスを中心に国際会議ホール、図書館、人材交流センターなどを配置している。 Bゾーンの建築面積は6万平方メートル、70社、5,000人が活躍している。開発したソフトウェア製品は100種(うち18種は国際先進レベル)を超えている。物流管理、EPR、知能化執務、不動産管理、デジタル制御、医学ソフトなどのシステムである。 06年にBゾーンは売上6億元、輸出500万ドルを達成した。同ゾーンにはオフィスビルのほかインターネット、インターネットデータセンター、スタッフ用マンション、サービス施設がある。 また、南部にある煙台アニメーション基地は国家レベルのアニメーション産業パーク。受賞したオリジナルアニメ作品を奨励、政府が様々な優遇措置を打ち出している。同基地には韓国企業との合資企業プロジェクト「東和新城」(投資額2億ドル)の計画がある。 市では煙台の労働力コストが他の主要都市に比べ半分ほどで、定着率も高いなどの優位性を挙げたうえ、税制やオフィスの賃貸料、輸出補助、人材提供などで優遇したいとしている。問い合わせは煙台市駐日本事務所(TEL:03-6231-7944) (関連記事:CNT既報) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=22409 |