2007年11月08日
塩ビの中国向け11月の価格、大洋塩ビは980ドルに
10月比40ドル下げで大手需要家と合意
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 塩ビ樹脂の最大手の大洋塩ビはこのほど、中国の大手加工企業各社との間で同樹脂の11月の輸出価格(CFR価格)をトン当たり980ドルとすることで合意した。

 9月ならびに10月の価格を同40ドル下回ることになる。同社をはじめとした日本の塩ビ樹脂メーカーによる中国向け輸出価格は、昨年12月の780〜790ドルをボトムに毎月上昇を続け、9月には1,000ドルの大台を突破して1,020ドルに達し、翌10月も同じレベルを維持していた。

 しかし11月分については、競合している他の国の大手塩ビメーカーが同970ドルを提示して中国の需要家各社と契約したため、同社も引き下げを余儀なくされたもの。

 同社によると、中国からの引き合いは一部で報道されたことと異なり引き続き活発だという。ただし最近は、中東諸国をはじめ中国以外の国々から好条件による引き合いや注文が増えているので、中国に対する依存度が相対的に低下する傾向にある。