| 2007年11月09日 |
| 北京市海淀区が情報サービス産業を誘致へ |
| 中国のシリコンバレー 中関村パークが活躍 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国で最も経済力と科学技術イノベーション能力に富むとされる北京市海淀区が、区内の中関村ハイテクパークを中心に投資環境を日本に紹介、企業誘致を呼び掛けている。同パークは売上高3,000億元(4兆5,000億円=06年、企業総数1万8,000社)、全国ハイテクパーク売上の7分の1を占めている。 ソフトウエア、集積回路、コンピュータ、ネットワーク、通信などで産業集積が進んだ同パークは、デスクトップパソコンで国内シェアの40%強、ノートパソコンで25%強、ソフトウエアとIC設計では全国の3分の1を占め、ソフトウエア輸出は50%に及ぶ。 海淀区には200社に上る日系企業が進出(外資は合計2,300社、世界上位500社のうち60社)、06年だけで37社(2,300万ドル)を数える。NTT、リコー、NEC、ソニー、日立、野村證券、松下、キヤノン、三菱電機、トヨタ、新日鉄や三井、三菱、住友などの商社だ。 海外企業ではIBM、Microsoft、Intel、P&G、HP、Honeywell、LucentTechnologies、Oracle、Bosch、ABB、Siemens、Philips、FranceTelecom など。 海淀区は市の北西部にあり総面積430平方キロ、長期居住人口300万人。総面積の53%に当たるニューエリア(中関村パークの開発地域)が今後、開発する地域で、人口はすでに10万人を超えている。 現在、ハイテク、コンテンツ、金融投資などの産業の発展に力を入れている。区内には頤和園(イスラムの古城)、円明園(清時代の別荘)、香山などの古跡があり、観光、アメニティも豊富。大学は北京大、清華大など80校を数える。アカデミー会員427人、全国の36%に及ぶ。 また、科学研究スタッフと技術者が40万人、帰国留学生が7,000人以上と豊富な人材を抱えている。 区にはアジア最大の総合通信中核システム、インタネットデータセンターがある。区では情報サービス産業をコンピュータとソフトウエアサービス、電子情報サービス、情報リソースサービスに分類(06年合計売り上げ1,238億元、総利益88億元)している。コンピュータとソフトウエアサービス産業の企業数は05年で前者が2,400社(北京市内のシエア55.1%)、後者が3,900社(同66.8%)。 企業誘致のため区ではハイテク外資企業に対し所得税15%にとどめ、さらに設立の日から3年間無税、4−5年目で7.5%の課税とするなどの優遇措置を講じている。 問い合わせは北京市海淀区人民政府(TEL:86−10−88499120、FAX:86−10−88498290) |