| 2007年11月14日 |
| 極東のスポットエチレン価格が急上昇 |
| 市場に供給不安観が広まり、80〜90ドル高も |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、中国を含む極東全域においてスポットもののエチレン価格が急騰してきた。 最大のエチレン輸入国である中国の誘導品企業やセンター企業の多くは、韓国品をこれまでよりトン60〜70ドル高いCFR1,250ドル前後で買い入れており、中には同1,290ドルでオファーしている需要家やトレーダもいるという。この場合は11月初旬に比べると同90ドルもの上昇となる。 ナフサ価格が高騰を続ける中で長期にわたって安定した状態が続いてきた極東のエチレン価格だが、ここにきて大きく変化してきた。その要因ははっきりしていない。わが国のエチレンセンターの中で電圧の急低下によって操業の一時停止を余儀なくされたことが大きいとする一方で、韓国のサムソン・トタルが誘導品設備の操業不調で最近になって年産63万トンのエチレンプラントの稼動を大幅に縮小したことが影響しているとする商社マンもいる。実際の背景があるていど明確になるまで、しばらくは強含みで推移するというのが大手商社に共通した見方となっている。 |