| 2007年11月15日 |
| 塩ビサッシの出荷、逆境下でも着実に増加 |
| 上期トータルは複合品込みで前年の15.6%増 |
| 【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
塩ビサッシの今年上期合計の総出荷量は48万4,448窓となった。アルミサッシとの複合品を加えると144万7,363窓となる。前年同期の実績に対比すると、塩ビサッシ単独では3.7%増、複合品との合計では15.6%増となる。重量(トン)ベースでも同じ伸張率となっている。 今年上期の新築住宅の着工件数は前年同期の実績を2.2%下回った。これに伴いアルミ単独のサッシの出荷もマイナス成長に転じ、同期の重量ベースの出荷実績は前年同期比3.6%減の13万3,463トンとなった。 これに対し塩ビサッシは、単独でも、複合品でも引き続き前年を上回る出荷が続いている。一戸当たりに採用される窓に占める塩ビサッシの構成比率が複合品も含めて着実に拡大している。 これは、塩ビサッシ特有の優れた断熱・省エネ性能や防音性能、さらには結露の発生を防ぐことによって快適かつ健康な生活環境作りへの貢献度の高さ等が多くの一般市民に知られるようになってきたことによるものと見られる。 また、環境省が断熱・省エネを目的に本庁舎の内窓に塩ビサッシを採用した結果、十分な省エネ効果が得られる点が確認されたことや、同省ならびに経済産業省資源エネルギー庁が塩ビサッシの採用による住宅リフォームに対して補助金を交付するなどの普及促進策を積極的に展開してきたことも大きい。 下期に入ってからは、安全確認作業の遅延が響いて住宅着工件数はさらに縮小しつつあるのでサッシ全体の出荷数量も減少する見通しにある。ただし、サッシ全体に占める塩ビサッシのシェアは引き続き拡大していくと予想されている。 |