2007年11月26日

住友化学、リチウムイオン二次電池用セパレータ大幅増強

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：住友化学

住友化学は26日、リチウムイオン二次電池用セパレータ「ペルヴィオ」の需要が好調なため、総工費約100億円をかけ、愛媛工場の生産設備を増強し、エネルギー関連事業分野の基幹製品として本格展開していくことにしたと発表した。 　 　同社は、2006年8月に同セパレータの製造設備を完成し供給開始したが、市場の評価が高く注文が急速に増えているという。 　リチウムイオン二次電池は、携帯電話、ノートパソコン、小型デジタル機器などの機能拡大やモバイル化の進展に加えて、ハイブリッド自動車など大型電源用途としても期待されており、今後も需要の大幅拡大が見込まれている。 　 　住友化学は、長年にわたる有機合成技術、ポリマー成形加工技術を生かし、ポリオレフィン基材とアラミド耐熱層を組み合わせた、独自技術によるセパレータを開発し、実用化・販売してきた。 　設備能力は、2008年年央から09年年初にかけ段階的に増強する。そのつど最新技術を織り込み、性能・品質の向上を図る。生産能力は既存系列と合わせ08年央約1,200万平方メートル、09年には2,500万平方メートルに倍増する。 【増強後の設備能力】 　■ 設備能力（年産）: 　◇ 2008年＝ 年央 1,200 万平方メートル 　◇ 2008年＝ 年末 1,600 万平方メートル 　◇ 2009年＝ 年央 2,500 万平方メートル 　■ 生産拠点 : 住友化学 愛媛工場 　 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1196057915.pdf