2007年11月27日
米倉・住化社長「来春にもラービグ2期計画FSに着手」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学
米倉弘昌社長

 住友化学の米倉弘昌社長は27日の定例記者会見で、ラービグ計画が順調に進展している点を強調、「来春には第2期計画のFS作業に着手できる見通しさ」など、要旨次の通り語った。
 
 「ペトロ・ラービグは、来年秋の工場完成をめざして昨年3月から本格工事に入っているが、作業は順調に進んでいる。現場では毎日3万8000人の労務者が建設作業に従事しており、これまでに配管工事や大型機器類の据付けなど基礎部分の工事をほぼ終えた。ボイラー1号機など、用役関係には完成したプラントも出はじめている」

 「サウジ・アラムコとは、ラービグの第2期計画についても検討をはじめた。まだ候補品目を調整中だが、年内か年明けに早々には候補が絞られるだろう。その後本格的なFSに入る予定だ。需要動向を見た上で、立地上の優位性やスケールメリットが最大限発揮できるように計画していきたい」
 
 「現地で生産される石化製品の販売は、シンガポールに本拠地をもつ住友化学アジア社が担当するが、製品を安定供給していくため、中国、ベトナムをはじめ世界各地に販売網を拡大中だ。当社にとっても石油化学事業の基盤強化と収益拡大につながるので、グローバル展開はこれからも重要なテーマだ」