2007年11月27日
OPPとCPPの10月の出荷、揃って前年超え
食品包装向けの回復でともに6%台の伸びに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が27日に集計したところによると、10月のPPフィルムの出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)が前年同月比6.4%増の25,240トン、CPP(PP無延伸フィルム)が同6.5%増の15,296トンとなった。

 OPPは2ヵ月振り、今年4度目の前年同月超え。CPPも同じく2ヵ月振り、今年5度目の前年同月超えである。両フィルム揃っての前年同月超えも2ヵ月振り、今年4度目となる。

 10月の出荷が両フィルムとも前年を上回ったのは、消費量が最も多い食品包装向けがOPPで同7.9%増、CPPで同4.1%増とともに好調であったことによるところが大きい。また、OPPの繊維・雑貨向けが同8.1%増となって3ヵ月振りに前年超えに転じたことや、CPPの同じく繊維・雑貨向けが同26.1%増と好調を維持したことも大きく寄与した。

 これに伴う1月から10月までの累計はOPPが208,232トンで前年同期比2.1%減、CPPが132,589トンで同1.3%増となった。いずれもメインの食品包装向けはマイナス成長で、OPPは0.4%、CPPは1.7%それぞれ前年同期を下回っている。しかし、CPPは食品包装向け以外の分野が大きく伸びており、対するOPPは全ての分野が前年同期割れとなっている。この違いが全体の増減の違いとなって現れている。