2007年12月04日
PETボトルの10月の回収量、再び前年超え
プラ製容器包装の前年超えは7ヵ月連続に
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 国の指定法人である日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿って全国の市町村から10月中に引き取った使用済み(家庭からの分別収集)PETボトルの総数量は13,728トンとなった。前年同月の実績を5.1%上回っている。
 
 9月は6ヵ月振りの前年同月割れとなり先行きが警戒されたが、わずか1ヵ月で前年超えに戻った。これで今年度に入っての7ヶ月のうち6ヶ月が前年同月超えとなった。
 この結果、4月から10月までの累計は91,848トンとなった。前年同期の実績を2.9%上回っている。前年度と前々年度の2年間合計24ヶ月にわたって続いた前年同月割れからの脱却が軌道に乗りつつあるというのが関係者に共通した見方となっている。
 
 もっとも、市町村による分別収集PETボトルの海外への輸出量は10月も同協会への引き渡し量を大きく上回っている。財務省の10月の輸出通関統計によると、同ボトルがほとんどを占めると見られる「PETくず」の総輸出通関数量は37,936トンで前年同月を33.5%)上回っている。輸出先の94.5%を香港を含む中国が占めている。4月から10月までの累計は213,582トンで前年同期を29.8%上回っている。
 今後の同協会の引き取り量がどうなるかは、市町村が貿易商社への同ボトルの売却をどのていど抑制するかで左右される。
 
 一方、プラスチック製容器包装の10月の引き取り数量は49,783トンとなった。前年同月の実績を10.2%上回っている。7ヵ月連続の前年同月超えである。4月からの累計は337,080トンで前年同期の実績を5.2%上回っている。
 うち、白色の発泡スチロール製食品用トレイを除く「その他プラスチック製容器包装」の10月の総引き取り数量は49,709トンで、前年同月比は10.3%増となっている。4月からの累計は336,587トンで前年同期を5.2%上回っている。