2007年12月05日
PETボトルのリサイクルは10月も前年割れ
ボトル化が原料不足で前年の92.5%減に
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会の委託による10月の使用済みPETボトルリサイクル量は10,260トンで、前年同月の実績を1.5%下回った。前年同月比0.2%減となった9月に続いての2ヵ月連続の前年同月割れである。
 
 10月が前年を割り込んだのは、前年同月に1,183トンを記録したボトル化が今回は89トンへと大きく縮小(92.5%減)したため。大手ボトル再生加工企業が加工装置の最適稼動に必要なだけの使用済みボトル数を確保できなかったのが要因と見られる。

 他の手法によるリサイクル実績は、繊維化が前年同月比11.2%増の5,930トン、シート化が同8.8%増の3,950トン、成形品化が同4.6%増の248トン、その他が同43.3%増の43トンとなっている。
 
 この結果、PETボトルの今年4月から10月までの総リサイクル量は68,794トンとなった。前年同期を10.1%上回っている。繊維化が最も多くて前年同月比15.4%増の37,623トンとなっており、以下はシート化の25,734トン(同3.2%増)、ボトル化の3,461トン(同23.9%増)、成形品化の1,718トン(同11.2%減)、その他の258トン(同17.8%増)が続いている。