2007年11月06日
ポリオレフィンフィルムの出荷不振が続く
10月も前年を14.5%下回る、累計も10.2%減
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、同組合加盟のポリオレフィンフィルムメーカー175社の10月におけるポリオレフィンインフレーションフィルムの総出荷数量は58,213トンとなった。前年同月の実績を14.5%下回っている。
 
 これで同フィルムの月間出荷数量は13ヶ月連続の前年同月割れとなった。LDPEフィルム、HDPEフィルム、IPPの全てが前年同月を大きく下回っている。LDPEフィルムは36,745トンで同16.6%減、HDPEフィルムは20,019トンで同10.8%減、IPPは1,449トンで同8.9%減となっている。LDPEフィルムは13ヶ月連続の、HDPEフィルムは14ヵ月連続の、IPPは4ヵ月連続の前年同月割れである。
 
 この結果、1月から10月までの累計は586,705トンとなった。前年同期の実績を10.2%下回っている。うちLDPEフィルムは374,231トンで同10.6%減、HDPEフィルムは198,583トンで同9.3%減、IPPは13,891トンで同10.8%減となっている。
 HDPEフィルムの減少は、大手スーパーの中にレジ袋の使用自粛に踏み切るところが増えていることによるものと見られている。しかし、LDPEフィルムがそれ以上に不振を続けている点については多くの関係者が要因を明確に分析できないでいる。
 ポリオレフィンインフレーションフィルムの今年の総出荷量は再びマイナス成長に転じる公算が極めて濃厚となってきた。