2001年06月13日
エクソンモービル、樹脂の出荷もスタート
アジアのスポット市況には目立った動き見えず
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 エクソンモービルがシンガポールに建設した石油化学プラントのうちのポリオレフィン設備もエチレンプラント同様にスムースに本稼動入りし、このため同社ではオレフィンに続いてポリオレフィンについても品種別に順次出荷を開始した。
 同社がシンガポールのケミカルアイランドに建設したポリオレフィンプラントは、年産48万トン能力のHDPE/L-LDPEのスイング設備と、同27万5,000トン能力のPP装置。いずれも大型プラントとあって、稼動に入る前はアジア地域全体のポリオレフィン市況がかなり乱れた。しかしここにきてからは落ち着きを取り戻している。同社のオファー価格が最近のアジア地域のスポット相場と同じレベルにあることが市場関係者の心理不安を払拭する作用を果たしていると見る向きが多い。
 同社では、基本グレードを先行させているが、来週からPPのブロックコポリマーなど高付加価値品種も出荷することになりそう。