2007年12月17日
江蘇・武進経済開発区が日系企業に参加呼びかけ 
発達した民営経済、外資5,000社が進出
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 江蘇省常州市の武進経済開発区は、民営経済で安定した発展を続けているが、一層の飛躍を目指し、日系企業の誘致に乗り出した。陳建林・同開発区管理委員会書記、張曉文・同開発区日韓部副部長ら幹部が来日、このほど横浜で投資環境説明会を開いた。

 常州市は長江と太湖にはさまれた地域にあり、西太湖(168平方キロ)を抱えている。同市の西側にある武進経済開発区は省クラスで35.8平方キロ。蘇州シンガポール工業団地の設計者に依頼して建設した。

 電子、精密機械、自動車部品、生物医薬、新材料などの産業を重点とする清潔工業区(15平方キロ)、高級住宅地、展示場、観光リゾートなどの生態生活区(16平方キロ)、アニメーション基地の創作産業区(2平方キロ、常州国家アニメーション産業西太湖基地内)の3ブロックで構成されている。

 同開発区は上海虹橋空港まで車で90分、浦東空港まで150分、南京空港まで40分、無錫空港まで25分の距離にあるほか、上海—南京間、上海—常熟間、無錫—宜興間などの高速道路が通り、上海—南京、江蘇省新沂−浙江省長興の鉄道が通る交通の要所。

 また、自然環境に優れ開発区の40%が緑地、ISO14000の環境体系認証を取得している。これまでに企業5万社、うち外資5,000社以上が進出(日系は75社)。産業別では冶金25.7%、機械16.4%、軽工業14.7%、紡織10.8%、電気8.5%、電子9%、金属製品4.3%など。

 日系企業はブリヂストン、コマツ、東芝、沖電気、富士通(子会社)、カシオ、三菱レイヨン(浄水器)、日進医療機器(車いす)など。ビジネスコストは上海に比べて土地が70%、標準工場(賃貸)賃金が33%、生活票が50%安いとしている。

 一般労働者の給与は月800−1,000元、技術者1,000−1,500元、高級管理者2,000−4,000元。工場建物の建築費は1平方メートル当たりコンクリート構造で500−550元。

 常州市のGDPは1人当たり2,003ドル、(対前年比10.7%増)。教育は開発区から東方8キロに常州大学城(街)があり、現在、江蘇工業大など6つの大学が存在、8万人が就学、年2万人の卒業生を出している。