| 2007年12月17日 |
| ベトナムが初のハイテクパーク建設に着手 |
| ハノイから西30キロのランホアラク |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
今年1月WTOに加盟したベトナム。近代化への様々な計画を打ち出しているが、科学都市の建設を目指し動きだした。ハノイから西へ30キロの科学技術庁が指導するランホアラク(通称・ホアラク)ハイテクパークである。来年中に高速道路(6車線、幅140メートル)、上下水道施設などインフラを完成する予定。 ホアラクパーク(HHTP)は研究開発の育成、ハイテク製品の製造と商品化の強化、ビジネスインキュベーションの提供、ハイテク領域の人材育成を政府の主導で実現しようというもの。優先度の高い国家プロジェクトといえる。 同パークの周辺にはAaKhanh新市街地、QuocOai市街地、NgocLiepエコロジー地域、PhuCat工業団地、DongXuan-TienXuan区域、ハノイ国家大、民族文化村など近代科学都市が発展している。07年JICAStudyチームが同パークのマスタープランを作成した。 機能ゾーンとしてソフトウエアパーク(85ヘクタール)、研究開発(R&D、115ヘクタール)、ハイテク工業団地(340ヘクタール)、教育とトレーニング(100ヘクタール)、総合開発地区、サポート施設などを配置する。総面積1,610ヘクタール。 住居ゾーン(70ヘクタール)、公園・スポーツ・アミュズメントゾーン(185ヘクタール)などもあり、いずれも12年と20年の2期に分け完成を目指す。 インフラは現在の1日4,500立方メートルから30−60万立方メートルに拡大、電力も25MVA から300MVAにふやす。 同パークにはいる企業は法人税10%、利益発生後4年間の法人税免除、この後、9年間は50%の法人税免除などの優遇措置があり、固定資産に計上される輸入品は免除、一部、付加価値税も免除される。 同パークはホアラクハイテクパーク管理委員会が運営する。ここ2−3年では南のホーチミンより、北のハノイでの投資が進んでいるようだ。 ベトナムには現在、135−150カ所の工業団地があるといわれるが、国際レベルの本格的なものは同パークがはじめて。国全体で06−10年の新5カ年計画を立て、外資による直接投資を240億ドル見込んでいる。工業化の完成は2020年。 |