2007年12月17日
JPPのメタロセンPP、欧米でも人気
インフレフィルム用に引き合い活発
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロ

 日本ポリプロが開発して市場開拓中のメタロセン触媒技術によるポリプロピレン(商品名;ウィンテック)が欧米の樹脂加工企業の間でも注目を集め、同社に対する引き合いが活発になっている。
 
 欧米の樹脂加工企業の間で特に人気を呼んでいるのは「ウィンテック」の中のインフレーションフィルム用品種。これまではTダイ法もしくは水冷インフレーション法でしか製造できなかった高透明・高光沢のPPフィルムをポリエチレン用の通常の空冷インフレーション装置を使って経済的に製膜できる点が多くのパッケージング関係者の関心を呼んでいるもの。また、メタロセン触媒による低密度ポリエチレンフィルムとの複合化で高透明・高光沢性に加えて耐衝撃強度にも優れたフィルムに仕上げることが可能な点も注目されて問い合わせや引き合いが相次いでいるという。
 
 現在同社では、同フィルム用をはじめラミネート用、繊維用、延伸押出用、シート用、射出成形用、ブロー用など多彩な品種を対象に日本国内やアジア各国で市場開拓中。既存のPPにない新たな需要分野が各分野で開拓されつつある。