2007年12月25日
中国のPETくずの輸入、11月も前年比29%増と活発
1月からの累計は前年同期の52%増の100万トンに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国による廃棄PETボトル等のいわゆるPETくずの11月の輸入通関数量は104,450トンとなった。前年同月の実績を29.1%上回っている。
 最も数量が多かったのは日本からの輸入品で、前年同月比3.1倍の21,650トンに達している。全体の20%強を占めている。これに次ぐのは米国品で、同62.1%増の19,257トンとなっている。第3位のドイツ以下は数量面で日米両国を大きく下回っている。

 この結果、1月から11月までの累計は100万トンの大台を突破して101万5,606トンとなった。前年同期の実績を52.4%上回っている。中国の小規模のポリエステル繊維加工企業が、ぬいぐるみやカーペット裏地に割安のPETボトル破砕品を積極的に利用するようになってきたことが輸入の急増となって現れている。
 1〜11月の累計の輸入のトップは米国品で、前年同期比67.6%増の175,871トンとなっている。日本品がそれに次いで多く、同3.04倍の130,224トンと記録的な伸びを遂げている。