完成した大型アロマ工場

　ジャパンエナジーは7日、子会社の鹿島石油鹿島製油所（茨城県神栖市）内に総工費700億円をかけて建設していた「鹿島アロマティックス」のパラキシレン年産42万トン製造装置などの大型アロマ設備が完成し、4日から営業を運転を開始したと発表した。

　鹿島アロマティックスはJエナジー、三菱化学、三菱商事3社の共同出資会社で、コスト的に有利なコンデンセート（天然ガス随伴原油）を原料として、パラキシレンやベンゼンなどのアロマ製品及び軽質ナフサ、灯軽油、プロパン・ブタンなど製造する。
　
　アロマ製品をJエナジー、軽質ナフサは三菱化学が引き取り、三菱商事はコンデンセートの調達とアロマ製品の販売協力を行う。初年度売上高1400億円を見込む。
　
　新設設備の概要は次の通り。

＜主要生産設備＞
・第1コンデンセート蒸留装置（60千バレル／日）
・第2パラキシレン製造装置（42万トン／年）
・第3接触改質装置（20千バレル／日）
・第1芳香族溶剤抽出装置（19万トン／年）
・第2トランスアルキレーション装置（15千バレル／日）

＜主要生産品目＞
・パラキシレン（約42万トン／年）
・ベンゼン（約19万トン／年）
・軽質ナフサ（約85万KL／年）
・灯・軽油留分（約100万KL／年），
・プロパン（約3万トン／年）
・ブタン（10万トン／年）等

【鹿島アロマの概要】
◇社 名：鹿島アロマティックス株式会社（英文名：Kashima Aromatics Co.,Ltd.）
◇本 社：東京都港区虎ノ門ニ丁目
◇社 長：内田幸雄（Jエナジー常務執行役員）
◇資本金及び資本準備金：200億円（Jエナジー 80％、三菱化学と三菱商事各10％）
◇事業内容：パラキシレン，ベンゼン，軽質ナフサ等の製造販売
◇売上規模：年間約1,400億円（2008年度予想値）


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1199697982.pdf

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