2008年01月08日
東洋ゴム工業、国交省に「不正再発防止策」報告
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:東洋ゴム

 硬質ウレタン製断熱パネル製品で「防火認定」の不正取得が判明した東洋ゴム工業は8日、原因についての社内調査結果や責任者の処分、再発防止策がまとまり、07年12月26日付で国土交通省に報告したと発表した。主な内容は以下の通り。
 
 ■ 原因究明
(1)事業化検討の不足
(2)経営判断の甘さと監査機能の不足
(3)事業部での隠蔽体質
(4)コンプライアンス意識の希薄さ
(5)独断専行のリーダーシップ
(6)組織の壁

 ■ 再発防止策
◇緊急対策
(1)社長直轄の品質監査室の設置
(2)全従業員を対象としたコンプライアンス研修の実施
(3)コンプライアンス特別研修の実施
◇恒久対策
(1)内部統制システムの強化
(2)社員教育の徹底
(3)事業監査・品質監査の徹底した推進
(4)新事業・新製品・設備投資・出資に関する決定プロセスの改善・強化
(5)内部通報制度の活用促進
(6)TOYOブランドの価値観の共有と伝道

 ■ 責任者の処分
 代表取締役社長の片岡善雄氏は代表取締役を引責辞任。他の役員は月額報酬を減額。
・代表取締役  :減額3割3カ月
・取締役兼役付執行役員  :減額2割3カ月