2008年01月15日
北海道に中国のLEDメーカー誘致へ
釧路市のSAMSが伯楽達と交渉開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 北海道釧路市に本社を置くサンエスマネジメントシステム社(SAMS、宮田昌利社長)は、中国江蘇省塩城市の伯楽達企業集団(中国最大のLED=液晶メーカー)と企業誘致交渉を開始した。地元の釧路新聞が報じた。

 SAMSは釧路地区最大勢力のプロバイダー。医療システムも手がけている。一方、伯楽達は年間13億個を生産する中国最大のLEDメーカー。長期の不況で企業誘致が思うように進んでいない釧路地区では、アジア経済との連携などによる経済の活性化をのぞんできた。

 伯楽達の陸一峰会長は「日本規格の開発に着手するとともに、釧路での合弁企業を含むあらゆる可能性を模索したい」と伝えてきたという。この提携交渉では伊東良孝・釧路市長が曹友琥・塩城市副市長に親書を送っている。

 液晶デスプレイを使うTVパネルなどはパネルの大型化などで需要が伸びているが、価格競争も激しく中国側がどこまで液晶を低価格で供給できるかが課題。また、パネルの大型化や薄型化を進める上で、日本の技術をどう取り込むかもポイントになるものとみられる。

 ただ、釧路では信号機用、照明用などの液晶も目標にしているもよう。伯楽達の対日進出が実現するとメーカーではハイテク製品での初上陸になると注目されている。