2001年06月08日
日本ポリケムはPE、PP両社の「管理会社」に
三菱化学主導、5社の樹脂部門を統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、チッソ、東燃化学、日本ポリオレフィン、日本ポリケム、三菱化学

 日本ポリケムは7日、ポリオレフィンでJPO(日本ポリオレフィン)、ポリプロでチッソとそれぞれ合弁新会社を設立すると発表したが、日本ポリケム自体は事実上3分割し、共通部門を本社に残して、両社間に共通する管理部門を一元的に運用する。「シナジー効果が最大限発揮できるようにしたい」という。
 ただ組織上はポリエチ、ポロプロ両部門が抜けるので大幅にスリム化され、今後のJPO,チッソ両社との話し合いによっては減資もあり得るとしている。 一方、新会社発足の時期はそれぞれ決算期が異なるため、同時スタートとはならないようだ。
 しかし、三菱化学、昭和電工、東燃化学、チッソ、日本石油化学の大手化学メーカー5社による樹脂部門の統合が実現し、それによってポリエチレン133万トン、ポリプロ109万1,000トンと、というわが国最大樹脂メーカーが三菱化学主導で運営されることがはっきりしたわけで、アライアンスの遅れている他メーカーへも強い刺激を与えることは間違いないといってよさそうだ。