| 2008年01月25日 |
| 中国の昨年の塩ビ樹脂輸出71万トン 55%増 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
中国政府発表の海関(貿易)統計によると、同国の塩ビ樹脂の輸出は昨年秋口から再び勢いを増し、12月は7万3,375トンとなった。 輸出先の国別内訳をみると、インドが3万2,697トンで断トツ。ついでロシア1万461トン、エジプト4,064トン、トルコ3,809トンの順。 2007年1ー12月の輸出合計は71万1,697トンで、前年の46万323トンに対し54.61%と大幅増加した。 商社筋によると、最近ロシア向け輸出が増えているのは、ロシアの塩ビ工場で事故があったためらしい。国内経済が比較的好調なところへ、プラントの事故で需給が極端にタイト化したと見られている。 またインドは、一時アンチダンピング調査を行っていたが、裁定が下りたもようで、中国からの輸出増加はこれと関係がありそうだという。インドの場合は比較的輸出条件がよいため、中国の塩ビメーカーも積極的に応じたと見られる。 中国内の塩ビ需要はオリンピックを控えて好調で07年の国内需要は1千数百万トン規模に達したと見られている。ただ、オリンピック後の動向は依然不透明だ。 【中国・07年の塩ビ樹脂輸出国別内訳】 単位:トン( )前年比増減率% <輸出量合計> 711,697(54.61) (1)インド 248,269(178.24) (2)ロシア 103,527(188.53) (3)エジプト 67,049(107.96) (4)ブラジル 35,646(128.03) (5)UAE 31,446(103.28) (6)トルコ 24,029(ー79.69) (7)韓国 16,874(ー46.80) (8)シリア 15,742(136.53) (9)ヨルダン 11,800(279.16) (10)ウクライナ 11,082(33.59) |