2001年06月06日
日本合成化・クラレの「ポバールアジア」早くも増設検討
アジアの需要好調でフル操業続く
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:クラレ、日本合成化学

 日本合成化学とクラレの両社が共同出資で設立した「ポバールアジア」のシンガポール工場(ポバール年産4万トン)の操業が好調で、日本合成化学によると、2~3年内をめどに早くも次期増設の検討に入った。
 ポバールの生産が好調なのは、アジア地域で繊維糊剤として需要が拡大していること、同地域にはほかに競合メーカーがなく、工場自体日本からの輸出を肩代わりする目的で建設されたこと、などによるとみられる。
 原料酢ビは現地で調達、すべてドル建て決済のため、為替リスクがヘッジできるなど現地進出メリットは大きいとしている。
 工場はサクラ地区に1999年4月完成、両親会社で折半して引き取っている。