2008年02月13日
富士フィルム、大正製薬、富山化学の3社 戦略的提携で合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大正製薬、富山化学、富士写真フィルム

 富士フィルムホールディングス、大正製薬、富山化学の3社は13日、富山化学の「医療用医薬品事業」の強化を中心とする戦略的資本・業務提携を行うことで基本合意したと発表した。
 
 この合意に基づき、まず富山化学が今年2月末に実施する第三者割当増資(約300億円)を富士フィルム(約198億円)及び大正製薬(約102億円)が引き受け、次に富士フィルムが富山化学の公開買付け(1株あたり880円)を行う。
 
 さらに富山化学による全部取得条項付株式の発行を通じた方法を経て、富士フィルムから大正製薬に一部の株式譲渡を行い、最終的に富士フィルムが66%、大正製薬が34%の富山化学の株式を保有する。
 
 今回の戦略的提携は、「インフルエンザ治療薬」、「アルツハイマー病治療薬」などの有力なパイプラインを持つ富山化学を特定領域(感染症、中枢神経症など)における世界基準の有力創薬企業として飛躍させ、富山化学の企業力向上および3社の研究開発・販売面でのシナジー拡大とそれによる企業価値最大化を実現していくためだとしている。
 
 富士フィルムは、総合ヘルスケアカンパニーとして「予防・診断・治療」の全領域をカバーしていくことを目指しており、その中で富山化学を「治療」領域の中核企業に位置づけていく方針である。