2008年02月14日
新疆ウイグル自治区ウルムチにパラキシレン大規模工場建設
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 PetroChina の子会社ウルムチ石油化学は新疆ウイグル自治区ウルムチに大規模パラキシレン工場の建設を進めている。 建設費 528百万ドルを投じ、パラキシレン100万トンとベンゼン32万トンの工場を建設している。

 2006年にNDRCから認可を受け、当初は2008年生産開始の予定であったが、昨年9月に建設を開始、2009年第3四半期スタートを予定している。

 同社は既にUOP技術を使用してベンゼン10千トン、パラキシレン70千トン、PTA75千トンのプラントを建設、1995年にスタートさせており、今回もUOP技術を使用する。

 2007年1月にUOPとの間で技術・基本設計・設備供与の契約を締結した。

 UOPのParex 技術を使用し、単一系列としては世界で最大能力のプラントとなる。UOPはParex技術に加えて、ナフサから芳香族をとるCCR Platforming 技術、キシレンをパラキシレンに変換するIsomar技術を供与する。

 原料はウルムチ石油化学が同地にある製油所から供給する。

 ウルムチ石油化学はパラキシレンは自消用としており、年産能力150万トンのPTAも計画しているが、詳細スケデュールは発表していない。業界には2010年スタートとの説がある。

 中国は2005年に160万トンのパラキシレンを輸入したが、2006年は184万トン、2007年は290万トンと、PTAの大増設によりパラキシレンの輸入量は増加している。