2008年02月15日
エクソンモービル・12月期決算 大幅増益
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:エクソンモービル、東燃ゼネラル石油

 東燃ゼネラル石油の親会社、エクソンモービルが14日発表した2007年12月期の同社の決算によると、売上高は1兆9,830億円で前期比914億円の減収となったが、営業利益は前期比286億円増の299億円、経常利益は同じく118億円増の424億円と大幅増加した。当期純利益は3億円減益の348億円だった。
 
 売上高は、原油価格の高騰に伴い製品価格が上昇したものの、販売数量が減少したため前期比4.4%の減収となった。
 
 営業利益の増加は主に、前年度に含まれている合併に付随する会計処理に伴う営業権償却の影響によるという。2002年にエッソ石油、モービル石油などがエクソンモービル有限会社に合併されたことにより、2006年度まで5年間にわたり営業権の償却を実施した。その結果、この間の業績は営業利益の減少という影響を受けた。
 
 このほか、燃料油、潤滑油販売部門のマージン改善や、化学部門の好業績が増益に貢献した。さらに年金費用や人件費の減少などによる40億円の経費策弁も営業利益の改善に貢献した。
 
 営業外利益は、東燃ゼネラル石油からの受取配当が引続き大部分を占めたが、その他関連会社からの受取配当の増加、支払利息の減少、為替差損益の影響などにより、前年度比20億円増の125億円となった。
 
 経常利益は、前年度比305億円増加して424億円となった。特別利益は前年度の51億円の損失に対し、東燃ゼネラル石油が行った自己株式の取得に応じたことによる株式譲渡益などにより16億円の利益となった。この結果、税引後の当期純利益は前年比351億円増の348億円となった。
 
【エクソンモービル・07年12月期の業績概況】 単位:億円 ( )前年度実績
◇売上高     19830(20749)
◇営業利益    299(12)
◇経常利益    424(118)
◇当期純利益   348(▲3)
(注:以上は合併に伴う特別損益および東燃ゼネラル石油の配当の影響を含む)