2008年02月20日
河北省の滄州大化、韓国SKとTDI増設へJV設立
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 昨年4月に滄州大化(Cangzhou Dahua)が河北省滄州市の臨港化工区でTDIを増設することを報じた。

 同社は、滄州市に30千トンのTDIプラントを持ち、臨港化工区で 50千トンのプラントを建設中だが、これに隣接して50千トンプラントを増設する計画であった。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=21279

 本年2月2日、滄州大化は韓国・SKグループの SK (China) Investment との間で合弁会社設立の覚書を締結した。

 JV名はCangzhou Dahua-SK で、滄州大化が過半数(60-70%)を持ち、残りをSKが出資する。昨年9月から交渉を行なっていた。

 滄州大化は建設中の50千トンのTDIプラント(本年末に完成予定)をJVに出し、JVがこれに隣接して、TDI 100千トン(当初案の50千トンを倍増)と原料のDNT 60千トン、苛性ソー
ダ 160千トン、硝酸 100千トンプラントを建設する。

 滄州大化は臨港化工区で60千トンのDNTプラントも建設中だが、これをJVに出すかどうかは決まっていない。

 滄州大化は2006年にChemChinaが60%を取得し、同社の子会社となった。河北省に本拠を置き、上海で上場している。尿素580千トン、アンモニア300千トンプラントを持ち、TDIでは現在、BASF、Gansu Yinguang TDI (甘肅銀光) に次ぎ、第3位のメーカー。

 既存の30千トンのTDIプラントは 滄州市内にあり、JVには入れずに滄州大化が従来通り運営することとなる。この工場は昨年5月に爆発を起し、5人死亡、80人が負傷した。工場は半年間閉鎖され、11月に生産を再開している。