2008年02月20日
PVCの出荷、1月も前年同月を下回る
輸出も18ヵ月振りの前年同月割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 PVC(塩ビ樹脂)の1月の総出荷数量は151,717トンで、前年同月の実績を16.6%下回った。国内向けが同6.1%減の100,411トンと引き続き不振であったのに加え、輸出が同31.6%減の51,306トンと大幅に縮小したことによる。総出荷量は3ヵ月連続の、国内向けは11ヵ月連続の前年同月割れである。輸出が前年同月を下回ったのは06年7月いらい18ヵ月振りだ。

 出荷のうち国内向けの不振は、消費量が最も多い硬質用が前年同月を8.3%下回ったことが大きい。これには、「住宅着工の遅れが引き続き大きく影響している」(土屋隆・塩ビ工業・環境協会会長、前田宣忠・同協会副会長)模様。
 この点について土屋会長は「最近は、環境省による本格採用などで塩ビサッシの普及に加速がつき、また自動車業界でも塩ビの良さを再認識する向きが増えるなど塩ビの世界でも明るい材料がいくつか出てきている。しかし、硬質用の需要が住宅着工の縮小の影響で低迷状態から脱却できないでいる」と述べ、住宅需要の縮小が塩ビ産業の足を大きく引っ張っている点を強調するとともに今後の住宅着工件数の回復に大きな期待を示した。
 
 輸出の大幅減については、「中国の需要家の多くが旧正月休暇前に在庫を大量に積み増ししていたため引き合いが縮小したことと、石化コンビナートの火災事故によって輸出余力を失くすPVC企業が出てきたことが重なったことによる」(同会長ら)とする向きが同樹脂業界には多い。

 このように出荷全体が引き続き不振であったため同樹脂の1月の生産量も前年同月を7.1%下回って前年月に続く前年同月割れとなった。この影響もあってVCM(塩ビモノマー)の1月の総出荷数量は前年同月比9.5%減の232,219トンにとどまった。


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1203485728.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1203485728.xls