2008年02月28日
東セロも全品目の販売価格を再度引き上げへ
上げ幅は多くの製品が8%、4月1日から実施
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロは28日、同社が企業化している包装用フィルムの価格を4月1日出荷分から再度改定すると発表した。昨年10月に実施した平均10%の改定に続く第7次値上げ(第1次は04年6月)となる。
 原料樹脂の価格が今年2月出荷分から1キログラム当たり15〜20円引き上げられることになったのに伴い現在の製品販売価格では採算を維持できなくなったのが値上げの理由、と説明している。
 
 値上げの対象となるのは、OPフィルム(PP延伸フィルム)、CPフィルム(PP無延伸フィルム、L-LDPEフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)、蒸着フィルム、イージ−オープンフィルムなど全品種。
 上げ幅は、OPフィルム、CPフィルム、L-LDPEフィルムの3品種がともに厚み20ミクロンの1連(500平方メートル)当たり300円(8%弱)、蒸着フィルムのポリオレフィン系製品が同400円、同製品のPET製品が12ミクロン厚みの1連当たり400円、イージ−オープンフィルムその他が20ミクロン厚みの1連当たり300円とする。

 うち、PPフィルムとPETフィルムの値上げ表明は先のフタムラ化学に続いて今回の東セロが2社目。東洋紡やサントックスなど他のフィルム大手も同様に原料レジンの値上がりに頭を痛めているので、遠からず追従することになりそう。