2008年03月14日
ポリオレフィンフィルムの出荷低迷が続く
1月も前年比1.5%減で、15ヵ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、同組合加盟のポリオレフィン・インフレーションフィルムメーカーの1月の総出荷数量は49,914トンとなった。前年同月の実績を1.5%下回っている。
 
 これで同フィルムの月間出荷量は15ヵ月連続の前年同月割れとなった。うちLDPEフィルムは32,590トンで同1.3%減、HDPEフィルムは16,068トンで同1.8%減、IPPは1,256トンで同3.4%減となっている。LDPEフィルムは15ヵ月連続の、HDPEフィルムは16ヶ月連続の、IPPは6ヵ月連続の前年同月割れである。
 
 一方の原料樹脂の1月のフィルム向け品種の出荷量はLDPEもHDPEも前年同月を大きく上回った。LDPEのホモポリマー(HP-LDPEとL-LDPEの合計)の一般フィルム用は9.8%、HDPEのフィルム用は11.7%それぞれ前年同月を上回っている。それに対して同組合のインサイダーによる製品フィルムの出荷は完全に逆のかたちとなっているわけ。関係者の中には、フィルムメーカーの多くが各樹脂の値上げ前に必要以上の量を買い込んだためこうしたギャップが生じたのではないかと分析する向きもあるが、実態はいまのところ明らかではない。