2008年03月21日
EPSの出荷、2月も前年を下回る
水産用の不振が響いて6.9%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会の集計によると、発泡スチレンビーズ(EPS)の2月の総出荷数量は前年同月比5.9%減の12,110トンとなった。この結果、EPSの月間出荷数量は7ヵ月連続の前年同月割れとなった。

 2月も引き続き前年同月の実績を下回ったのは、最大消費分野の水産用が10ヵ月連続の前年同月割れとなる同6.8%減の5,649トンと不振であったのに加え、その他成型用が同8.5%減、家電用が3.4%減、ブロック用が同9.4%減と主力分野の多くが不調から脱却できなかったため。これには、需要家の厳しい価格引下げ要求に対応して加工メーカーの間で製品の薄肉化にこれまで以上に積極的に取り組むところが増えてきたことが少なからず影響しているのではないかと見られる。前年同月を上回ったのは4.2%増となった農業用だけ。農業用は10ヵ月連続の前年同月超えとなっている。

 EPS全体の1〜2月トータルの出荷量は24,335トンで、前年同期の実績を6.9%下回っている。注目の水産用は11,338トンで同6.4%減、また農業用は同5.3%増の1,686トンとなっている。
 EPSの2月の需要分野別の出荷実績は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの2月の用途別出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1206058348.xls