| 2008年03月28日 |
| 中国、再生可能エネルギー開発計画を発表 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 中国国家発展改革委員会(NDRC)は18日、2006-2010年(11次5ヵ年計画期間)の再生可能エネルギー開発計画を発表した。 それによると、主として水力、バイオエネルギー、風力、太陽光などの再生可能エネルギーは2010年までに石炭換算3億トンで、全エネルギー消費量の10%に達する。2005年(石炭換算166百万トン)の2倍近くとなり、SO2排出を300万トン、CO2排出を4億トン以上削減することとなる。 NDRCでは、石油と天然ガス資源が不足し、石炭がエネルギーの大きな部分を占める中国では、化石燃料に依存するだけでは経済発展を維持して環境を保護するのは困難であり、将来にわたり再生可能エネルギーの開発が重要であるとしている。 中国には開発可能な再生可能エネルギーは十分にあるとして、2010年に下記の通りとするとしている。 ・水力発電能力を190百万キロワット、風力発電能力を10百万キロワットとする。 ・バイオエネルギー能力を550万キロワット、太陽光発電を30万キロワットとする。 ・国産の水力発電機器、太陽光温水器の価格を国際市場で競争力あるものとする。 ・風力発電機器メーカーは少なくとも150万ワットの能力の機器を販売する。 ・バイオエタノールを2005年の100万トンから300万トンに、バイオディーゼルを同じく5万トンから20万トンに増やす。 中国では「再生可能エネルギー法」が2006年1月1日に施行された。 その第4条では、「 国は再生可能エネルギーの開発利用をエネルギー発展の優先分野に位置づけ、再生可能エネルギー開発利用の総量目標を設定し、相応の措置を取る。再生可能エネルギー市場の建設と発展を推進する」と規定している。 |