2008年04月02日
江西省は国有企業への外資参加を要請
東京で投資環境、プロジェクト説明会開く
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国江西省は1日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで国有企業への外資誘致を図る説明会を開いた。同省は面積16.61平方キロ、人口4,300万人。日系企業はすでに231社が進出、24.12億ドルを投資している。

 来日した江西省国有資産監督管理委員会の陳徳勤・副主任は「江西は資源、エネルギーが豊富で金、銀、銅など160種以上の鉱石を産出する。国有企業を開放、大型の多国籍企業を誘致して、10大プロジェクト(総額263億元)を開発したい」と参加を呼びかけた。

 同省はレアメタルの生産が世界トップのほか、カメラなどの光学レンズで世界のトップクラスに入る。タンタル、ニオブなどで東芝、住友金属が、またレンズではコニカミノルタ、キヤノン、オリンパス、タムロン、独ライカなどが取引している。また、面積の60%以上が森林で、木工製品の加工などが盛ん。

 国営の集団公司では江西省電子集団、江西省建工集団、鳳凰光学集団、江西国際経済技術合作、江西省塩業集団などが、事業拡大のための株式の部分譲渡や、増資分の引き受けを望んでいる。

 重要企業の株式譲渡(参加)では洪都鉄鋼、江西テロン(ポリエステル繊維)、江西昌九化工が、戦略投資者の参加を含めて、引き受けを求めている。このほか以下の15プロジェクトへの参加を希望している。

 合金鋼の棒材料、自動車部品、ジメチルホルマリン、聯創電子科学園、高輝度発光二極真空管、差別化ポリエチレン、南昌安源工業園・茶、硝酸アンモニウム、紫禁城街の生活方式、純アルカリ、商業街の開発、希土類高性能焼結ネオジミウム鉄ホウ酸磁性体、コンデンサタンタラム粉・糸、タングステン硬質合金材、炭酸リチューム・ニオブ炭酸リチューム。

問い合わせは国際貿易促進協会貿易投資部(TEL:03-6740-8271、FAX:03-6740-6160)