2008年04月02日
PETボトル、リサイクル量は2月も順調な伸び
シート化が大幅増でボトル化の激減をカバー
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会の委託を受けて全国の再商品化事業者が2月中にリサイクルした使用済みPETボトルの総数量は8,440トンとなった。前年同月の実績を7.1%上回っている。前月に続いての前年同月超えで、これに伴う昨年4月から今年2月までの累計は103,293トンとなった。前年同期の実績を4.9%上回っている。低迷状態が続いている同協会の引き取り実績とは逆に9〜12月の不振から脱却しつつあるといえる。

 2月のリサイクル実績を手法別に見ると、最も数量が多いのは依然として繊維化(ユニフォームやカーペットへの再生)の4,717トンで、全体の55.9%を占めている。前年同月の実績を3.1%上回っている。4月からの累計は56,675トンで全体の54.9%を占め、前年同期に対する伸び率も11.3%と高い。
 数量面で繊維化に次ぐ規模となっているのはシート化(卵パックやブリスターパック等への再生)の3,391トンで、全体の40.2%を占めている。繊維化と合わせた構成比は96.1%となっている。前年同月に対する伸び率は12.4%で、この面では繊維化を大きくリードしている。4月からの累計は39,780トンで全体に占める構成比は38.5%となっている。前年同期に対する伸び率は4.9%。
 他の手法では、一時期3,000トン台を続けたこともあるボトル化がわずか48トンにとどまっている点が注目される。原料となる使用済みPETボトルの大量確保が海外流出の影響で不可能となった大手リサイクル企業が開店休業に追い込まれたことが響いている。成形品化は254トン、その他は30トンといずれも小規模のまま推移している。