2008年04月03日
米国のBZの長契価格も4月分は反落
4ヵ月振りの下降でガロン375セントに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 米国におけるBZ(ベンゼン)の4月のコントラクトものの価格(USCP)がガロン当たり375セントに引き下げられることがこのほど決まった。
 
 3月のUSCPは同397セントで前月比同43セント高となったが、4月分は逆に同22セントの値下がりとなった。4ヵ月振りの下降である。大口消化先のSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーの定修と計画減産の集中で需要が落ち込んでいることによるもの。 

 これでBZのコントラクトものの4月の価格はアジア、米国の2大市場でともにしばらく振りの反落が決定した。
 4月のUSCPをトン当たりに換算すると1,121ドルとなる。アジアのコントラクト価格(ACP)に比べると同16ドル高い。しかし3月の価格に対する下降率は、ACPの0.5%に対してUSCPは5.6%と大きく、米国市場の需給のギャップの拡大振りが明確に浮き彫りされるかたちとなっている。