| 2008年04月11日 |
| 浙江省・嘉興市が投資環境の説明会開く |
| 揚子江デルタの中心地 国際色あふれる |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
江蘇省の嘉興市が9日、東京で市の環境投資説明会を開いた。同市は東に上海市、西に杭州市、北に蘇州市、南に杭州湾と接し、揚子江デルタの中心に位置する交通便利な大都会。 上海浦東国際空港まで120キロ、上海まで高速鉄道で15分の距離、上海—杭州高速道路をはじめ交通網が整備されている。嘉興駅は上海—杭州間鉄道の沿線で最大の駅。杭州—浦東高速道路、上海—嘉興-湖州高速道路が間もなく完成する。 また、寧波までの広州湾大橋(36キロ)が5月1日から開通、紹興市までの嘉紹大橋も2010年には完成する。鉄道、高速道路、水路が完備し上海、杭州、蘇州まで1時間でアクセスできる現状から、さらに便利になる。上海洋山港まで70キロ、寧波港まで250キロだ。 嘉興市の面積は3,915平方キロ、人口408万人。南湖、秀州の2区、平湖、海寧、桐郷の3市と嘉善、海塩の2県を管轄している。嘉興市の07年のGDPは1,585元、一人当たりGDP6,200ドル、対外輸出116.74億ドル、輸入43.88億ドル。 同市への日系企業の投資額は07年までに435件、実投資額7.6億ドルで外資全体の11%を占めている。企業は伊藤忠商事、トクヤマ、クラレ、帝人化成、東洋紡、東海ゴム工業、日本電産、丸紅鉄鋼、神鋼商事、古川電装、へクサス精工など。 産業は自動車部品、精密機械、IT、食品加工、高級紡績の5台業種。市最大の嘉興経済開発区は92年に省クラスとしてスタートした。浙江省5大開発区の一つ。面積65平方キロ、人口20万人で約1,000社(うち300社が中小企業)が活動している。 同開発区には3つの工業団地(機械自動車部品、電子・紡績など)があるほか、3つの商業住宅エリア、2つの物流団地、ハイテクソフトウエアパーク、高等教育団地がある。市には7つの大学(上海交通大学南洋学院など)、短大、専門学校と技術工学校などがあり毎年8,000人近い卒業生を出している。 嘉興市役所のある南湖区は面積426平方キロ、人口50万人で、嘉興工業園区(35平方キロ、企業200社余、うち外資40社余。通信電子、自動車部品、精密加工、紡織などの産業が発展)やビジネスは花園がある。 嘉興市に進出した外資は07年8月末現在4,695社。内訳は香港、マカオ、台湾系1,931、米454、欧州328(イタリア57、フランス42、ドイツ54、オランダ9、英50、ノルウェー2、ベルギー9、スウェーデン7、ロシア30)、日本430、シンガポール79、韓国210、その他1,263と国際色豊かである。 市では交通のほか投資コストの安さ、住民の純朴さなどをあげているが、工業地は200平方メートル当たり年22万—24万元、商業地200万元ていど。給与は高級管理職4,000ー8,000元、部長2,500ー4,000元、高級エンジニア5,000ー7,000元、一般エンジニア1,500ー2,000元、ワーカー700ー1,000元となっている。 |