2008年04月16日
PVCの3月の出荷、前年同月比12.6%減に
年度合計は前年比3.9%減の204万トン
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 PVC(塩ビ樹脂)の3月の総出荷数量は、前年同月比12.6%減の157,080トンとなった。5ヵ月連続の前年同月割れで、この結果、07年度(07年4月〜08年3月)の総出荷数量は前年度比3.9%減の204万2,911トンとなった。

 3月の出荷が引き続き前年同月を下回ったのは、国内向けが硬質用の需要回復の遅れによって同4.1%減となったのに加え、輸出が同25.9%減と大幅に縮小したため。

 国内向けの不振は、主力の硬質用が6.3%減と引き続き低迷状態から脱していないことによる。「住宅着工の回復傾向がパイプをはじめとした塩ビ加工製品の需要増にまではまだ結びついてきていない」(土屋隆・塩ビ工業・環境協会会長、東ソー社長)ことが大きいと見られる。同じ国内向けでも、電線その他は同1.9%増えて前月に続いての前年同月超えとなっている。自動車に使用されるワイヤーハーネスの需要が順調に回復してきたことによるもの。

 一方の輸出の大幅減については、「東ソー・四日市の石化コンビナートの定修や三菱化学・鹿島事業所の生産調整等によって総生産量が前年同月を20.3%下回ったため輸出余力が大幅に縮小したことによる面が大きい」(同会長ら)とする関係者が多い。
 
 今後の見通しについては「住宅着工の回復を後追いするかたちで国内向けが好転するとともに、定修の終了に伴って輸出も前年割れから脱却できるのではないか」(同会長ら)と期待する業界首脳が多い。

 なお、VCM(塩ビモノマー)の出荷も3月はこれまで以上の落ち込みとなった。総出荷量は同12.6%減の223,216トンの低水準にとどまった。輸出は5.2%増えたが、国内向けがPVC用の20.1%減によって19.4%減となったのが響いた。

【関連ファイル】
塩ビ樹脂3月実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1208329560.xls

塩ビモノマー3月実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file2_1208329560.xls