2008年04月22日
中国政府、シノペックとペトロチャイナに毎月損失補てん
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

中国政府は4月から毎月、シノペックとペトロチャイナに対して石油精製の赤字の補填を行なう。

中国では石油製品の価格は政府が低く決めており、輸入原油を精製する場合は大きな赤字が発生する。
シノペックは原油価格がバレル当たり76ドルで精製事業がトントンであるとしており、現在(117ドル)では大赤字となっている。

このため、中国政府はSinopecに対して、2005年に100億人民元、2006年には50億人民元、2007年は49億人民元、2008年第1四半期は74億人民元の赤字補填を行なった。
これに対し、自社原油の多いペトロチャイナはこれまで補填を受けていない。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23659

今回政府はシノペックのほかにペトロチャイナに対しても、毎月赤字補填を行なうこととした。

これに加え、中国財務部はこのたび、シノペックとペトロチャイナの輸入する石油類について、増価税(17%)を払い戻すと発表した。

これらの処理により、原油価格高騰のなかで、石油製品価格の大幅引き上げなしに、供給の増大を図る。