| 2008年04月23日 |
| 南京市がソフトウエアで“合作”呼びかけ 投資環境説明会 |
| 9月には情報サービス産業の国際博覧会も |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国・南京市は22日、東京でソフトウエア産業の投資環境説明と9月に開催する「第12回中日情報サービス産業懇談会」、南京国際博覧会センターで開催する「江蘇国際サービスアウトソーシング大会・世界ソフトウエア製品博覧会」の主なスケジュールを紹介した。 趙暁江・南京市副市長、陳冲・中国ソフトウエア産業協会理事長、鄭加強・市科学技術局副局長らが出席、拡大発展している現地のソフトウエア産業状況を説明するとともに、日本企業の投資参加と良好な友好関係の促進を呼びかけた。 陳理事長は「ここ数年来、中国ではソフトウエア産業が発展し、能力が高まった。アウトソーシングでは詳細設計にチャレンジしている。南京でも約1,100社(億元を超えた大企業41社)のソフトウエア企業、12の基地ができた。60の大学のうち、40校以上がソフトウエア授業を持ち、毎年10万人ほどの卒業生を出している。 「中国政府はまず11の都市のアウトソーシングに重点を置き、南京もその中に入っている。人材の育成、創造力ある企業、マーケットの拡大に重点を置く。日本企業には南京の投資環境を理解してもらい、長期安定を目指した“合作”で協力してもらいたい」と語る。(中国は大連、西安、成都、深せん、上海、北京、天津、南京、済南、武漢、杭州の11都市をアウトソーシング・サービス拠点に認定している) 南京のソフトウエア売り上げは07年で362億元(対前年比40%増)。CMM/CMMI(ソフトウエア成熟度モデルおよび集積モデル)2級以上の認定を取得した企業が14社、SI資格を備える企業が56社、内外の株式上場を実現した企業が14社、07年度中国ソフトウエア売上高トップ100にランキングされたのが7社。従業員数は7万人余。 産業基地では南京ソフトウエアパーク(面積3.58平方キロ、315社)と江蘇ソフトウエアパーク(433社)の2つ(国家級)があり、電力システムおよび管理ソフトウエア、電信ソフトウエアのほか組み込み、教育、システムを加えて6大ソフトウエア産業が形成された。 南京市は総面積6,598平方キロ、人口740万人、11の区と2つの県を管轄している。上海まで300キロ。産業では新エネルギー、新素材、生物医薬、新型光電、環境装備、航空、軌道交通、船舶の8つに重点が置かれ、電子情報、新型デスプレイ、通信関連機器、ソフトウエア、計算機、情報家電の6大産業が急速に発展している。 開発区としては4つの国家級、9つの省級、そして輸出加工区(南と北)、保税物流センターを持つ。これまでの100余の国と地域から200億ドルが投資された。世界の大企業500社のうち80社から150プロジェクトに及ぶ。日本からはシャープ、伊藤忠商事、日立、富士通、三菱重工など27社、36プロジェクトを展開している。 問い合わせは日中経済発展センター(TEL:03-5338-8613) |