| 2008年04月25日 |
| EVAのアジア価格が続騰 |
| 中国向けの中にはトン2,580ドルものも |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
EVA(エチレン酢ビコポリマー)のアジア市況が高騰を続けている。最大消費国である中国のCFR価格は、シューズ向けを中心とする発泡品種がトン当たり2,400ドル弱、接着剤用は同2,500ドル強となっている。接着剤用の品種の中には同2,580ドルをつけているものも見られる。いずれも史上最高値である。 どの品種も過去1ヵ月で同100ドル前後上がっている。2ヵ月前に比べるとおよそ同200ドル高となる。 これは、中国を中心にアジア地域全体でシューズ向けから太陽電池のパネル用シート向けに至るまでの全ての分野の需要が急拡大していて需給バランスが一段と引き締まっていることによるもの。酢ビの需給逼迫もあってアジア地域のEVAの総供給量が前年並みにとどまっていることがタイト化に拍車をかけるかたちとなっている。 今後も需要は着実に伸びていくというのが関係者全てに共通した見方となっている。対する供給量は、併産の高圧法低密度ポリエチレンホモポリマーの需要がよほど減らない限り現状を上回ることにはならないと見られる。したがって、アジア市場における同樹脂の市況は引き続き強含みで推移する公算が濃いと言えそう。 |