2008年04月30日
化学品の輸出、3月も多くが前年を下回る
1〜3月期トータルも8割近くが前年同期割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 主要化学品の3月の輸出通関数量は、引き続き多くの製品が前年同月を下回る結果となった。合計25品目のうち18品目が前年同月割れとなっており、しかも縮小幅が一段と大きくなっている。
 
 この結果、1〜3月期トートルでも25品目のうちの8割近い19品目が前年同期を下回るかたちとなった。もっとも、これには三菱化学が鹿島の第2エチレンプラントの火災事故によって主要石油化学製品の生産・出荷を大幅に縮小せざるを得なくなったことも少なからず影響していると見られる。
 
 3月の輸出通関実績の中では、ANの93.8%減、EGの78.8%減、酢酸の70.9%減、PPホモポリマーの42.8%減などが特に目を引く。大手メーカーのプラント事故と輸出採算の悪化に対応しての思い切った輸出抑制策の展開が大きく影響してのものと見られる。
 逆に前年同月を上回った品目では、BZの2.81倍、BPAの29.0%増、ABSの25.1%増が目立つ。中国の需要の活発化と価格の改善によるものと見られている。
 
 1〜3月期に前年同期割れとなった品目では、EGの83.8%減、酢酸の63.3%減、TPAの55.9%減、ANの49.8%減などが目を引く。一方、前年同月を上回った品目は、BZの2.11倍を除いて伸び率がいずれも小さい。
 
 化学企業の中には、4〜6月期も輸出不振が続くと予想する向きが多い。一つにはエチレンプラントの定修が相次ぐので誘導品の輸出余力が一段と縮小する見通しにあること、そしてもうひとつは原料の続騰によって輸出採算がさらに悪化する公算が濃いことを挙げている。
 
 主要化学品の3月の輸出通関実績と1〜3月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
主要化学品の08年3月の輸出通関実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1209510594.xls