2008年04月30日
フタムラ化学も製品値上げ交渉を決着
OPなど全品目とも1連200〜300円上げで合意
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:フタムラ化学

 ポリオレフィンフィルム大手の一つであるフタムラ化学が30日に明らかにしたところによると、かねてから同社がコンバータ各社との間で進めていたOPP(PP延伸フィルム)など企業化製品の第7次値上げ交渉が同日をもってすべて決着した。
 
 今回の価格改定も、2月以降の原料樹脂価格が1キログラム当たり15〜20円引き上げられたことに対処してのもの。対象はOPP、CPP(PP無延伸フィルム)、L-LDPEフィルムなど全品目。上げ幅は品種の違いや取り引き数量の多寡によって多少異なるが、全品種とも1連(厚み20ミクロンの500平方メートル単位)当たり200〜300円の範囲内となる。当初表明していた上げ幅に対して需要家各社が強く反発してきたため、若干下方修正して決着した。一部は4月中旬から適用されているが、大半は5月1日出荷分からの実施となる。
 
 今回、東セロとフタムラ化学の両大手がともに第7次分についてもコンバータ各社から価格修正の同意を得るのに成功したことで、機能性ポリオレフィン系フィルム全体の価格修正に大きな弾みがつくことになる。